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PROJECT STORY 02

ZF社の新世代トランスミッションを支える製品開発

現在でこそ海外クライアントが多い長倉製作所。そのきっかけとなったプロジェクトがドイツ・ZF社の9速トランスミッション開発における部品の製造でした。
エネルギーを高効率化する多段化変速のトレンドを作った開発です。

PROJECT STORY02

技術と品質が世界に認められた仕事

自動車サプライヤーの老舗メーカーZF社。グローバル・サプライヤーとして自動車産業を支えてきた会社ですが、意外にも日系メーカーに部品製造を注文するというのは彼らにとっても初めての取り組みでした。そこに私たちが選ばれたのは、切削技術と機械加工の精度、そして高いレベルの品質保証でした。我々にとっても初めての海外クライアントということもあり、実に有意義な経験でした。安定供給までに5年の歳月を要したハイレベルの冷間鍛造技術は、現在の環境性能を支える礎になったと自負しています。

PROJECT STORY02

学ぶことが尽きない面白さ

この仕事を通して全員が多くのことを学びました。例えば、ドイツ人はゴールまでのプロセスを重視し、体制化できるアプローチ作りを大切にします。一方で私たちは、お互いに力を合わせてやり遂げるまで諦めません。この文化の違いはお互いにとてもいい刺激になり、私たちは彼らの体制づくりやマネジメントから多くを学ぶことができました。また、図面ひとつとっても言葉の違いだけで無く、記号や書き方、指示のやり方まで違い、どこまでも成長できるこの仕事の奥深さと面白さを改めて実感しました。

PROJECT STORY02POINT

この世にないものを
想像して造る

私たちは鉄に関することならどんな固さでも、どんな複雑な形でも作れる技術と体制を整えています。それは製造現場だけで無く、会社全体に「自分で考えて、発見し、改善していく面白さ」が浸透しているからだと思っています。社運をかけた大きなプロジェクトは、日々の小さな積み重ねからしか生まれません。それは、創造することが想像することから始まるからです。


今回のプロジェクトで製造した部品は、複雑なトランスミッションの中でも最も重要な部品のひとつです。ZF社ではリタイヤする人にこの部品をプレゼントしていると聞きました。私たちと一緒に造ったこの部品を記念に思ってくれているというエピソードを聞いて、途方もない道のりに思えたこのプロジェクトをやりきった達成感が再びよみがえりました。

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